日本が誇る轟音バンドであるBorisがリリースした「Smile」というアルバムには、同名で3つのバージョンがあるわけですが、その中でスタジオ録音のアメリカで発売されたバージョンがこれです。日本盤とは曲順が違うばかりか、音の編集や作り込みにも大きな差があります。
こちらのバージョンは比較的バンドサウンドとしてまとまっている感じがします。ちゃんと各パートが何弾いているかわかるしね!音質は、スピーカーにべったり張り付いて鳴っているような日本盤に比べると、いささか普通のロックらしい迫力のある音になっており、CDのスタートボタンを押して、いきなりデカイ音が出てびっくりと言うことはありません(Flower Sun Rainが1曲目だしね!)。
1曲目のFlower Sun Rainについては、既に書いた記事である”Boris (live) – Flower, Sun, Rain – 07-05-08“を参考にして下さい。70年代のスーパーバンドであるPYGのカバーです。いきなりしっとりとした歌詞と曲調で攻めてきます。
“Buzz-In”、”Laser Beam”、”Ka Re Ha Te Ta Sa Ki–No One’s Grieve”などの疾走感溢れる曲が個人的にはグッと来ました。メロディは泣いているんだけれど、ギターが超ザクザクでバンドサウンドとしては混沌としているという、この絶妙なバランス!意外とこういうバンドっていないんですよね。もう泣きながら暴れたくなります。それか、ただそこに呆然と立ち尽くすしかないかも。ボーカルが結構日本らしい線の細い感じのボーカルなのが、ミスマッチしています。歌詞も(ところどころしか聴き取れないけれど)ちょっとナイーブな感じでありえないんだけれど、聴いているとまさにこのボーカル、この歌詞しかないって思います。
で、CDのカバーには7曲しか書かれていないのですが、実は8曲目が存在していまして、これは日本版と同様に無題となっています。この曲は10分を超える大作でして、メランコリックなギターとスローなテンポで天国に連れて行ってくれます。途中に入ってくる歪みまくったギターを聞いていると、砂漠の彼方で虚空を見つめているような何とも言えない気分になってきます。まさにアルバムのラストを飾るにふさわしい曲であると思います。この曲に関してはJapan Versionとあまり大きな差はありませんね。
というわけで、”Boris – Smile(Japan Version)“の記事も参考にして下さい。あなたはどちらがお好みですか?
タグ: Boris, Rock, Stoner Rock, 煙たい, 熱い, 音楽
トラックバック
[...] こちらはバンドサウンドを主体とした”Boris – Smile(US Version)“に比べると、さらに過激な音響処理がされています。音質はスピーカーに張り付いたようなクリアな音です。クリアー [...]