Godspeed You! Black Emperor – Yanqui U.X.O.

カナダ出身のインストのバンドで、バンド名は日本の暴走族のドキュメンタリー映画からとられたものとのこと。このアルバムのプロデューサーはかの有名なSteve Albini。ギター、ドラム、ベースの他に、ホーン、弦楽器を数多くフューチャーしています。このバンドのカテゴライズには非常に頭を悩ませるものがあるのですが、ロックを中心としながらも、パンクのセンスがほのかに感じられたり、曲調は70年代中期のKing Crimsonのようなプログレッシブロック(特にアルバム”Red”)を思い起こさせたり。ポストロックと呼ばれる一連の流れに沿っているようにも見受けられますが、醒めたダイナミズムと言えるようなものがバンドのサウンドを独特にしている気がします。

Yanqui Uxo / Godspeed You Black Emperor / CD ( Music )

Constellation( 2002-11-19 )

定価:¥ 1,636 ( 中古価格 ¥ 1,200 より )


このバンドは商業主義に反した態度を貫いているようですし、インストにも関わらず、かなり硬派な政治性をもっているようです(詳しくはAmazonの解説を読んでみて下さい)。残念ながら、本作を最後にバンドは解散してしまったようです。過去の作品にも手を出していきたいと思います。

どの曲も最初は静かに始まっていって、ゆるやかに波を繰り返しながら、長時間掛けて轟音に向かっていく。轟音と言っても、いわゆるギターのノイズで埋め尽くされたようなロックの方程式に沿った轟音ではなく、アンサンブルとして高みに上っていく姿が轟音と呼ばれるものである気がします。

全体的に持続音やミニマルなフレーズを紡いでいくことが多いのですが、ちゃんと曲には展開があります。「Rockets Fall On Rocket Falls」の盛り上がりから、一気に3拍子にリズムチェンジしてぐっと音のトーンを落とし、その重たさを持続させつつも、ギターのトレモロで高みに登っていくなど、比較的キッチリとした曲として作曲されているように思います。2曲目を除いて、どの曲も10分以上の長尺です。この手のバンドにありがちな即興臭があまり感じられないのも、アルバムを作品主義に感じさせる一因ではないでしょうか。

曲は全体的に高揚感を伴うものの暗い感じで、美しい泣きの要素がふんだんに感じられます。なんだか辛くて泣くのをガマンしていたのが、堰を切ったように涙が溢れてくるそんな感じです。ラスト2曲の”Motherfucker=Redeemer”なんかはその点、素晴らしすぎます。前述しましたが、King Crimsonの”Starless”が好きなら、きっとこの曲も良いと思えるでしょう。

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  1. .oO .oO ズレ » A Silver Mt Zion – Live at Debaser on 2008-10-01による2009 年 7 月 14 日 11:11 PMの投稿

    [...] 以前に紹介した”Godspeed You! Black Emperor – Yanqui U.X.O.“のリーダーがやっている別バンドのライブ音源です。サウンド面はかなり似通っていますが、楽器編成がシンプルで、かつ、 [...]

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