1968年にブルガリアで録音された音源。土着的なブルガリアン・ヴォイスが低価格で聴けるので、なかなか良い感じです。
以前にフィリップ・クーテフによるブルガリア国立放送合唱団の音源を紹介したことがありましたが、それに比べると当然のことながら楽曲の複雑さは無く、一曲一曲も若干短いですし、合唱している人の人数も数人までです。しかし、こちらのアルバムでも素朴ながら非常に美しい歌声を聞くことが出来ます。歌声の質においては方向性が違えど、かなり正確でうまいですね。当然こちらのほうが土着的な歌声で、歌の節回しも演歌を思い出させるような喉の使い方で、こちらのほうがストレートに心にグサリとくる感じがします。フィリップ・クーテフのやつもかなり心に響きますが、それとはまたひと味違うというか。
基本的には女性3~4人ぐらいのコーラスが中心ですが、なんか男の声(?)の人の曲も入っています。それは、一般的なブルガリアン・ヴォイスとは趣が違うんですよね。ハーモニーの美しさを聴くというよりは、コブシや節回しを楽しむという案配。全体的に複雑なリズムはあまりありませんが、やっぱり不思議なグルーヴを感じてしまうのです。
クラシックの影響を受けたフィリップ・クーテフと、素朴なこちらの歌声を聞き比べると、なかなか面白いです。
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