「山下洋輔、近藤等則、川端民生といった面子と小規模のコンボを組んだ作品」との事です。
今月無くなった浅川マキの音源で俺が聴いたことがあるものは、70年代初頭のアルバムだけでした。ジャズ、ブルースの影響をもちろん感じることはできたのですが、どちらかというと、三上寛のような歌謡曲を下地にしたような歌手だと思っていました。寺山修司の映画に出ていたという共通点も、自分の中で影響をしていたのだと思います。
昨日、このリンク先の音源を聴いて、認識を改めるに至りました。フリージャズに近い演奏は、もちろん素晴らしいのですが、そこにすっと浅川マキの語りが入ったとき、あの低い声の歌声が入ってきたとき、ぐっとスピーカーの前の空間が煙で曇ったかのような錯覚すら受けます。
ジャズの境界からはみ出ようとする何者か(既にはみだし方では定評のある面子だと思われるが)と、元よりすでに「はみ出していた」浅川の組み合わせは、もちろんフリーな演奏の中でもぐっと力強く、必然的な力を持っているのです。しかし、他の2曲と比べて比較的スタンダードに演奏している「午後」を聴いても、ステージの薄暗い照明の中に溶け込むような「異端」の何かを感じずにはいられません。
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