いつも、ランニングの時にこういう曲を聴いていますよ、という紹介をしたいと思うのですが、結構膨大になりそうなので、いくつかテーマごとに区切りたいと思います。基本的に自分のスタンスとしては、
- BPM関係無しで走る。つまり、速く走るときに速い音楽を聴くとは限らない。
- ビートのない部分も大切にして走る。
- 音楽はとにかく大きめに聴く。(安全性の問題はさておいておいて)
というわけで、いってみましょう。
サイケデリックランニングは、走っていながらも、サイケ心を携えて、あ、これってやばいかもって状態を試す、っていう意味であります。なんか自分をドロドロとした方向に向けて走るとこれがなかなか素晴らしいのです。
Ash Ra Tempel – First
このアルバムの1曲目「Amboss」が無かったら、このカテゴリは作らなかったと思う。そのぐらい名曲。最初のギターのノンビートの部分から徐々に盛り上がってきて、ドラムの高速ビートが叩き出されるようになると、自然にペースが速くなります。だから、この曲はスピードランニング向きかな。マニュエル・ゲッチングのギターも高揚感あふれる内容で、20分弱、とにかくぶっとべます。セッション的な内容ですが、緊張感が保たれているので、もうがむしゃらに走るしかない、涅槃を見出すしかないんだ、という気分になります。Nike+のパワーソングに指定しています。
2曲目の「Traummaschine」はランニング向けじゃありません。ヒーリング効果は抜群です。
Boris – Smile (Japanese Version)
サイケデリックに楽しみたいなら、USのバージョンよりも絶対こちらです。1曲目からして、ミキシングがおかしく、ドラムがバスドラムしか聞こえなくて、とにかく音響加工がすごいんです。他の曲も異様にミックスがおかしく、しかも、スラッシュメタル並のスピードでギターがザクザク言っているという、ストーナーなサイケデリック。「Flower Sun Rain」の泣き泣きのスローテンポな曲でも、涙が溢れてきて、爆音のギターソロで更に泣く、という変化も素晴らしい。
「Dead Destination」のあまりもの激しさも、ランニング中なら快適。ぐわーっと身体中からエナジーが溢れてきます。やぶれかぶれで走ります。最後の無題の曲は、テンポがスローですが、とにかく轟音のギターにやられます。テンポは遅いのに、結構速く走ってしまったりして。
曲調は様々ですが、轟音サイケデリック、かくあるべきという、仕掛けの多さは見事です。前に書いた記事、Boris – Smile(Japan Version)も参考にしてみて下さい。
Hawkwind – Space Ritual
U.K.のサイケデリックでシンセがメロディを奏でないで、発信音をピュンピュン発してるところに、ゴリゴリのハードロックが絡むという頭の悪いサイケデリックでこれもなかなかいけます。Amon Duul IIとBlack Sabbathがキスをして、スピードを上げたらこんな音になるのでしょうか?個人的にはDISC 2の方が走りやすいと思います。
まあ、下の「Born To Go」を聴いてバッチリだぜ!!!って言えれば大丈夫。どこを切っても基本的にこんな汁しか溢れてきません。これがダメなら、どこを切ったってダメです。メロウなナンバーなど一つもありません。どこまで、爆音で宇宙にすっとべるか、それだけが鍵なのです。
Radio Slave – Misch Masch(Disc 1,mixed)
Disc1しか聴いてしか走っていないので、これのみの評価で。後で、テクノ編を作ろうかと思ったんだけれども、これはサイケデリック箱に入れた方がいいだろうと。
出だしのゆっくりとビートが始まる出だしも良く、その後のとにかくドープで頭をよじ曲げる展開にはランニングしながら、バッドトリップしてしまうんじゃないかという限りない深さ。Radio Slaveが脂がのりきっていた時期の作品だけのことはあります。
途中のShackleton – Blood On My Hands (Ricardo Villalobos’ APOCALYPSO NOW MIX)から、No Sleepの音源に移行していくところなんて、生半可な神経だとバッドに向かってしまいますが、聴くとマゾ的に没頭できるという、なんか中途半端に悟りを開いてしまった小坊主のような体験が出来て、これもなかなかランニング向けです。あえて、音楽を暗い方向に持っていくわけです。
とは、いいつつも、シンセアルペジオが天国に連れ去る展開もあり、とかく飽きがちなランニングのミックスとしては好内容だと思います。地獄もあれば、天国もあり。色々な感情を揺さぶられること間違い無しです!!!!
最後の7分間は、まさに雲の上まで駆け上がるために存在するラストにふさわしい展開。走りながら、何度涙したことか。まさに、CDアルバム1曲分、走り抜けたご褒美にふさわしい曲ではありませんか!!!1時間20分弱というCDギリギリのサイズに納められたミックスはまさに音の玉手箱であります。そのランニングタイムにも丁度良いんだけれど、また続いて走っちゃうんだけどね。
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